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活性化リンパ球療法


Medical Service

リンパ球の活性化で全体的な免疫力を強化

活性化リンパ球療法は、患者様自身のリンパ球を活性化・増殖させたのち患者様へ戻し、免疫力を全体的に高め、微小ながんや手術で取りきれなかったがんへの攻撃、再発防止、QOL※の向上を目的としています。
(※ QOL:Quality of Life・生活の質)

適応

・がん免疫療法を希望される患者様(血液のがんのように一部適応とならないものがあります)
・白血病など血液のがんを除くすべてのがんが本療法の対象となります
・がん性胸水やがん性腹水の治療にも応用します

方法

  • 患者様の末梢血※1から得られたリンパ球を、体外で細胞を刺激する物質(サイトカイン※2など)をもちいて、攻撃力の高いリンパ球へと培養していきます。(約1000倍に増えます)
  • 約2週間の培養でりっぱな活性化リンパ球ができあがります。
  • 活性化リンパ球を点滴で患者様に戻します。
  • 活性化されたリンパ球によってがんを攻撃します。

※1:手足など末梢部位を流れている血液
※2:細胞間の情報伝達をになうタンパク質で、免疫、炎症、アレルギー、造血などさまざまな生体での反応にかかわっている物質

備考

当院がサポートする活性化リンパ球療法は、他医療機関様でおこなわれている活性化リンパ球療法と同じ方法をもちいております。
他のがん免疫療法との併用も可能ですので、詳しくはご相談ください。
※人工抗原樹状細胞療法の適応とならない患者様は、他の療法をご提案いたします。

治療の流れ

  • 1、医療相談 / インフォームド・コンセント

    がん免疫療法の専門の医師が、活性化リンパ球療法について具体的な説明をいたします。
    また併用する治療(がん休眠療法やBRM療法など)についての説明もおこないます。
    通常は十分にお考えいただき、ご納得いただいた上で治療を開始します。

  • 2、検査 / 連携医療機関とのコミュニケーション

    治療に際し、準備いただいた諸資料・データの内容を確認いたします。
    また、かかりつけ医が他医療機関様の場合、連携を取りながら治療をすすめていきます。

  • 3、採血 / リンパ球培養

    末梢血から約 25ml/1回 を採血します。
    リンパ球はクリーンルーム内で培養され、2週間後には高品質な活性化リンパ球ができあがります。
    治療当日に次回分の採血をおこないますが、抗がん剤治療されている患者様など、リンパ球の増殖が悪いと考えられる患者様は一度にまとめて採血することもあります。

  • 4、治療

    採血してから2週間後に治療を開始します。
    治療は、培養した活性化リンパ球を基本的に2週間ごとに外来で点滴します。
    通常、1クール5回程度の治療を数回おこないます。(1クールごとの治療回数やクール数につきましては、患者様によってことなります)