局所がん樹状細胞療法
Medical Service
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局所がん樹状細胞療法
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第4のがん治療選択肢であるがん免疫療法。
がん樹状細胞療法は、その中でも最新世代の治療法として世界で注目されています。
自己がん組織樹状細胞療法は、手術で摘出された新鮮な自己がん組織を使って作製した樹状細胞をもちいたがん標的免疫療法です。
当院がサポートするがん免疫療法(がん樹状細胞療法)は、東京大学医科学研究所先端診療部(悪性黒色腫と甲状腺がんの臨床研究)および、徳島大学第二口腔外科(口腔がんの臨床研究)の細胞治療技術ノウハウを保持する、がん治療「がん免疫療法」開発企業のテラ(株)より技術支援を受けています。
これらの研究成果はおのおの、英国の学会誌「メラノーマリサーチ」(悪性黒色腫)、米国の学会誌「サイロイド」(甲状腺がん)、米国がん学会誌「クリニカルキャンサーリサーチ」(口腔がん)といった欧米論文に掲載されており、科学的信頼性が得られています。
局所樹状細胞療法は、活性化した樹状細胞を体の中にあるがんに直接注入するので、そのがんに反応する免疫を強力に賦活させるがん標的免疫療法です。
がんに樹状細胞を直接注入することによって、注入した場所のがんを打ち負かすだけでなく、周辺に散らばったがんをも攻撃します。
自己がん組織樹状細胞療法や人工抗原樹状細胞療法が適応とならない患者様、あるいはこれらの療法に本療法を希望される患者様で、がんが内視鏡やエコー/CTガイドなどで直接樹状細胞を注入できる場所にある患者様
※サイトカイン:細胞間の情報伝達をになうタンパク質で、免疫、炎症、アレルギー、造血などさまざまな生体での反応にかかわっている物質
他のがん免疫療法との併用も可能ですので、詳しくはご相談ください。
※人工抗原樹状細胞療法の適応とならない患者様は、他の療法をご提案いたします。
がん免疫療法の専門の医師が、局所樹状細胞療法について具体的な説明をいたします。
また併用する治療(活性化リンパ球療法等)についての説明もおこないます。
通常は十分にお考えいただき、ご納得いただいた上で治療を開始します。
治療に際し、準備いただいた諸資料・データの内容を確認いたします。
局所樹状細胞療法ができるかどうかを調べるためにPET-CTなどの画像検査をおこない、実施できると判断された場合、次にラジオ波や放射線治療などをおこないます。
これらをスムーズにおこなうための治療計画に約1ヶ月の期間が必要となります。
かかりつけ医が他医療機関様の場合、担当医師・看護師が、患者様のかかりつけ医と連携を取りながら治療をすすめていきます。
局所樹状細胞療法ができると判断された時点で成分採血をおこないます。
成分採血はアフェレーシスという特殊な方法で末梢血※から必要な免疫細胞だけを取り出します。
アフェレーシスによる採血の時間は個人差がありますが、2~3時間前後となります。採血後の免疫細胞はクリーンルーム内で培養され、2週間後には高品質な樹状細胞ができあがります。
局所樹状細胞療法はラジオ波や放射線治療などの治療が終了後、治療プログラムにそって樹状細胞の投与を開始します。
基本的に2週間ごとに外来で注入することになります。
患者様によりましては入院しておこなう場合があります。(1クールごとの治療回数やクール数につきましては、患者様によってことなります)
※がんの場所に直接注入するため、それによる副作用を認める場合があります。
※抹消血:手足など末梢部位を流れている血液