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肺がん


Lung-cancer

はじめに

このページをご覧いただいているのは、肺ガン(小細胞ガン/腺ガン/扁平上皮ガン/大細胞ガン)と診断され、現在、ガン治療を受けられている患者様、そのご家族、あるいは知人の方だと思われます。

肺ガンとガン樹状細胞療法

花園クリニックでは、標準治療に最新世代のガン免疫療法を加えることにより、標準治療だけでは困難な肺ガンの克服を目指しています。ガン免疫療法には、第一世代のBRM療法、第二世代のサイトカイン療法、細胞を治療に応用した第三世代のガン免疫療法(NK細胞療法や活性化リンパ球療法などの非特異的免疫細胞療法)、そして第四世代のガン免疫療法であるガン標的免疫療法(ガン樹状細胞療法をはじめとする特異的免疫療法など)があります。
このようにさまざまなガン免疫療法が存在しますが、肺ガンに対しては、最新世代のガン免疫療法であるガン樹状細胞療法が臨床的に有益であることが、国内外のガン治療研究(国立台湾大学や九州大学など)で明らかになっています。
当クリニックでは、日本ではじめて自分のガン組織を利用したガン樹状細胞療法の臨床研究が行われた国立大学研究所の治療技術ノウハウを導入し、それをさらに改良して、国内で最先端のガン樹状細胞療法を提供できる体制を整えております。

効果を示すガン樹状細胞療法

同研究所で行われた悪性黒色腫(メラノーマ)、甲状腺ガンに対するガン樹状細胞療法の臨床研究では、皮膚、肝臓、腎臓、肺、脳などの全身に転移を認め、手術、抗ガン剤でまったく手に負えなくなった患者様を対象に行われたにもかかわらず、約3割にガンの縮小や長期にわたって進行が止まった症例を認めています。
また、2005年に発表された国立台湾大学で行われた自己のガン組織を利用したガン樹状細胞療法では、従来の化学療法が無効で他の治療法がなかった患者様に対して6割に肺ガン(非小細胞肺ガン)の縮小や進行が停止した例を認めております。
(Chang GC, et al. A pilot trial of vaccination with dendritic cells pulsed with autologous tumor cells derived from malignant pleural effusion in patients with late-stage lung carcinoma. Cancer. 2005, 103 (4): 763-771..)

ガン樹状細胞療法の特徴

  • 1、上記のような効果があるにもかかわらず副作用がほとんどない

  • 2、手術・放射線治療のように局所だけに抗ガン効果を示すだけでなく、全身に飛び散ったガンに対して効果を示すことができる

  • 3、患者様のガンの特徴(顔つき)を体の中の免疫細胞に記憶させ、再発したときも監視・防御させ続ける事ができる(ワクチン効果といいます)

標準治療の選択肢がなくなってしまった患者様、または標準治療を希望しない患者様だけでなく、標準治療に加えて(標準治療と併用することにより)、より多様なガン治療を希望される患者様にとって、ガン樹状細胞療法は、非常に魅力的なガン治療選択肢になるといえます。

肺ガンに対するガン治療

花園クリニックでは、最新のガン免疫療法、ガン休眠療法、局所のガン治療を併用した独自のガン治療プログラムを提供しております。

早期の肺ガン

・標準肺癌治療+(「癌標的免疫療法(癌樹状細胞療法)」)

進行期の肺ガン

・標準肺癌治療+(「癌標的免疫療法(癌樹状細胞療法)」+癌休眠療法)
・標準肺癌治療による手段がなくなった場合、癌標的免疫療法(癌樹状細胞療法)+癌休眠療法+局所の癌治療と、局所のガン治療で癌を縮小させ、ガン樹状細胞療法とガン休眠療法で、体内に飛び散ったガン細胞をたたきます。

花園クリニックのガン治療をお知りになりたい方は、紹介状と医療情報(血液検査、画像検査)を持参の上、当クリニックの医療相談にお越しいただければ、より詳細な情報が得られると思いますので、是非ご相談下さい。

海外の最先端ガン治療動向

海外では、日本では使用できない新しい抗癌剤も数多く利用することが可能です。花園クリニックでは、世界で最も新しい癌治療の情報が発表されるといわれる、アメリカ臨床腫瘍学会(ASCO:American Society of Clinical Oncology)をはじめとして、最新の癌治療情報を収集しています。
未承認薬についてお知りになりたい患者様またはご家族の方もお気兼ねなく当クリニックにご相談ください。

肺ガンの癌治療情報 1

進行性非小細胞肺ガンに対するタルセバ/ターセバ(エルロチニブ)併用療法時のセレブレックス(セレコキシブ)最適投与量決定に関する第1相試験
手術、抗癌剤、放射線治療などの標準癌治療が無効なステージIIIBまたはIVの非小細胞性肺癌患者22例に対し、定用量のタルセバ/ターセバTarceva(エルロチニブErlotinib)と200-800mgのセレブレックス(セレコキシブ)を投与した。
その結果、評価可能な肺癌患者21例のうち、7例(33%)にPR、5例(24%)にSDが認められた。反応を示した肺癌患者には、EGFRの活性化遺伝子変異を有する患者も有さない患者も含まれていた。反応を示した例で最も長いものでは93週であった。
また今回のタルセバ/ターセバ(エルロチニブ)+セレブレックス(セレコキシブ)治療レジメでは、平均的進行肺癌患者の反応期間よりも、3-4倍も長いものであった。(clinical cancer research 2006 Jun 1;12(11 Pt 1):3381-8.)

肺ガンの癌治療情報 2

スーテント(スニチニブ)が肺ガンにも有効である可能性(フェーズ2)
2006年アメリカ臨床腫瘍学会(ASCO:American Society of Clinical Oncology)会議での報告によると、標準的な抗癌剤治療を受けたにもかかわらず、病状が進行した非小細胞肺癌患者を対象にした第2相臨床試験で、肺癌患者の約51%に癌の縮小または癌の成長の阻害が確認された。
スーテントSutent(スニチニブSunitinib)は1日1回経口で投与することで、血管内皮増殖因子受容体のキナーゼを含む複数のキナーゼの活性を阻害する働きを持つ化合物。消化管間質腫瘍と進行腎細胞癌を対象に、米国で2006年1月26日に承認を獲得している。(ASCO2006、7001)

肺ガンの癌治療情報 3

タルセバ(エルロチニブ)が進行肺ガンで生存期間延長
ニューオーリーンズで行われた2004年アメリカ臨床腫瘍学会(ASCO:American Society of Clinical Oncology)での報告によると、タルセバ/ターセバ(エルロチニブ)は、標準治療後増悪した非小細胞肺癌において生存期間を延長した。標準化学療法を受けた進行非小細胞肺癌(NSCLC)の患者は通常、代わりに対症療法を選択した肺癌患者よりも2~3ヶ月長く生存した。
(NEW ENGLAND JOURNAL OF MEDICINE、ASCO2004)

最後に

上記のように、さまざまなガン治療の情報を知っているかいないかで、患者様の生活の質(QOL)も異なってくると考えられます。花園クリニックは、患者様とそのご家族が必要な情報を素早く的確に集め、納得のいくガン治療ができるようサポートしていきます。